熱の測り方

熱の推移は大切な情報源

病院で診察を受けるときには、必ずと言っていいほど熱を測らせてもらいます。しかし、体温は時々刻々と変化するもので、病院で測った体温だけでは医師が判断に迷うこともあります。ご自宅で1時間、または2時間ごとに正確に体温を測り、それを記録しておいて下さい。医師にとってはかけがえのない情報源になります。


測り方

腋の下で測るのが一番正確です。肛門や口の中など、ほかの場所でもいいのですが、測るたびに場所を変えてはいけません。いつも同じところで測るようにしてください。耳や首のところで測るやり方は、室温の影響を受けて正確に測れないことがあります。


体温計の種類

昔ながらの水銀体温計がもっとも正確です。しかし、測るのに5分は必要なので、その間、あかちゃんをだっこするなどして、体温計がずれないようにしてください。電子体温計は短時間で測れるので大変便利ですが、水銀体温計ほど正確ではないと言われています。耳で測る体温計も同様です。


平熱を知っておく

平熱には個人差があります。自分の子どもの平熱が何度なのかを知っておくことはとても大切なことです。

ただし、体温は1日の中でも変動するものです。朝起きたばかりの時は低く、夕方になるとやや高くなる傾向がありますし、運動した後や入浴後も高くなります。ですから、安静な状態で朝は何度、お昼は何度、夜は何度、という風に平熱を把握しておくのがいいのです。平熱より1度以上高いと「熱がある」状態です。